花咲くいろは
先日、生まれて初めて「花咲くいろは」を視聴した。
どうして涙がこぼれるのだろうか。
花咲くいろはの特徴、いいところは一言では言い表せないと思う。
公式PVには青春『おしごと』ストーリーと書いてあった。
しかし、私が花咲くいろはを語るときに、
「花咲くいろはは青春おしごとストーリーだよ!」
とは絶対言わないと思う。
何故ならば、私が花咲くいろはに感動させられたのは別の要素によるものが大きいからである。
だが、花咲くいろはを一言で表すことを考えると、
やはり宣伝用には青春『おしごと』ストーリーと言うのが一番である。
大事なのはそれがどう描かれているかだ。
人間の感情がぶつかり合う舞台、それが「旅館」ということだけである。
まず、最初に私がこの物語に引き込まれた理由。
それは彼女がかなり魅力的であること、共感できるキャラクターだったからである。
そして1〜3話くらいでは主人公の性格や心情に枠を割いて描写されており、それにひきこまれたからである。
これにより、彼女のとった言動に納得できるというか、味が染み出てくるのである。
魅力的で複雑な心模様だからこそ、重点を置いて描写する必要があり、
重点的にされたからこそさらに魅力が引き出される。
まず私はここで面白いと思った。
次に、花咲くいろはの良い点はキャラクターに笑っちゃうところである。
これはどういうことかというと、花咲くいろはの登場人物は変顔、変なセリフ、変なポーズ、変な行動をとったりすることがあり、
私はそんなときに笑ってしまう。
これによって無意識のうちにキャラクターを身近に感じ、こいつはこういうやつなんだと思ってお話にますますのめりこんでしまう。
しかし、それをやっている本人はいたってまじめで、純粋な感情、そして旅館のためを思ってやっているのである。
そういったキャラクターが真剣な態度を見せたり、成長したところを発見したりすると激しく感情移入してしまう。
過去に放送されたまだ見たことのないアニメを一気見するということはもうないと思っていた。
「花咲くいろは」には、感謝を伝えたい。
このアニメを見ている途中、「これから何回も見返すべき作品の一回目を見ているぞ」というわくわくした感覚があった
どんなことがあっても「花咲くいろは」を手放しで全肯定して生きていくだろう