熱湯の試行回数を稼ぐ

私の祖父、ジェームズの一大事

2016年をふりかえって その4

その3の続き




さて、○○○○の話に戻るが、チームに所属しながらも馴れ合いを続けるメンバーを見限り、ソロプレイヤーとなった彼は、色々あり、スプラトゥーン1周年記念大会に出場するも、敗退。そして「生主引退」を宣言する。








彼は確かに落ち込んでいた。しかしいつものお家芸でどうせ釣りだろうとぼくはたかをくくっていた。(彼はスプラトゥーン引退宣言をした後、すぐに復活するということを結構やっていた)






大会放送の枠は6時間延長され、大会を敗退した後はガチマッチと動画鑑賞(彼のスプラトゥーン動画)で時間を潰し、幕を閉じた。彼は落ち込んだままだった。







その何時間か後。○○○○が何桁かの数字をツイートした。これは彼のいわゆる裏コミュのコミュ番号である。(ぼくは入っていない)




ぼくはひょっとしてと検索をかけた。彼はそのコミュで「飯を食いながら最後の配信でもするか」という感じのタイトルでコミュ限の放送をしていた。まさか本当に引退するのか?そのコミュのページに飛ぶと、コミュは消えていた。





確認すると、普段スプラトゥーン配信をしていたコミュはまだ消えていない。ほんとうに引退するのなら、スプラトゥーンのコミュを消す時にも放送をするのではないだろうか。ぼくは予想した。






○○○○の古参リスナーがコミュ限で放送しているのを見つけた。ぼくはコミュに入り、枠を開いた。そいつはさっきの配信を見ていたのだが、やはり○○○○はコミュを消したらしい。泣いたとも言っていた。動揺の中、○○○○の放送開始通知が来た。




「最後の放送最後の戦い」放送中に○○○○はコミュを消した。にこにこ顔は本心とも言っていた。泣いていた。放送は終わった。ぼくは動揺していた。





彼と仲が良かった配信者たちが放送を始めた。放送は終わった。時間がたった。ぼくの感情は一気にぶり返した。ぼくは泣いた。声を出した。実況者の引退で泣くなど、一年前のぼくは考えもしなかっただろう。(そして、今も考えられない)Twitterアカウントは残っている。○○○○がツイートをした。にっこり顔。






数日がたったが、引退が、嘘ということはなく、○○○○の配信はなかった。スプラトゥーンはやっているらしい。ツイートもした。大会にも出るらしい。





次に○○○○の声を聞いたのは別の配信者の枠である。スプラトゥーンの大会に出ていた。








なんやかんやあり、(忘れただけ)○○○○が「土日の大会を放送するだけのコミュ」を作った。すぐに入った。○○○○はそこでいくつかの大会の配信をした。





そして○○○○はシャドウバース配信をした。大会でもなんでもない、普通の配信である。○○○○がこのまま配信復帰してくれるだろうと。ぼくは楽観視していた。






○○○○はコミケに出るつもりだと言った。引退をほのめかしてはいるが、とりあえずコミケまでは配信を続けてくれるだろうと信じていた。






ある日。○○○○はコミュニティ、Twitterアカウントを消した。ぼくは呆然とした。生放送のタイムシフトも全部見られないようになっていた。





ぼくはコミケに行くことを決めた。いつかわからないが、自分で配信をすることはなくなった。





その5に続く