響け!ユーフォニアム厨による川島緑輝についての深すぎる考察
子供っぽい一面も見せながらも、実は誰よりも自身の演奏に誇りを持っている弦バスプレイヤー、川島緑輝
今回は、彼女の隠れた一面を考察していこう。
この記事は、TVアニメ「響け!ユーフォニアム」、「劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」の内容に深く踏み込んでいます。
「川島緑輝、アニメと劇場版で異なるせりふ」
アニメなら一期13話、劇場版なら最後の方になるのですが、こんなシーンがあります。
京都府大会会場についた北宇治高校のバス。降車するときの久美子とサファイアの会話。
「久美子ちゃん緊張してますか?」
「してないよ」
「してますね? いいですか? 失敗したらためだって思うから緊張するんです。私の演奏テクニックを見よーって思えばいいんです!」
「みどりちゃん、強いね」
「はい! みどりめちゃくちゃ楽しみなんです! 早く演奏したいでーす」
サファイアの人となりが表れていていいシーンですが、このシーン、テレビ版と劇場版では若干サファイアのせりふのイントネーションが違うんです。
テレビ 「〜 早く演奏したいでーす」
劇場版 「〜 早く演奏したいですー」
(聴き比べてみると、はっきりわかりますが、劇場版では"ぶりっ子"感も全然なくなっている)
響け!ユーフォニアムの劇場版はいわゆる「総集編」ですが、アニメ版のせりふをそのまま使わずにすべてのせりふをアフレコし直した、というのは皆さんご存知かと思います。
では制作陣はなぜ、劇場版のアフレコ時にせりふのイントネーションを少し変えたのでしょうか。私はこれははっきりした理由があってやったことだと思います。
テレビ版の方だと、少しサファイアの子供っぽい部分がでてしまっているというか、みどりちゃんはこれを無邪気な気持ちで言っているんじゃないのか? 幼いから緊張していないだけ? と読み手にミスリードさせてしまう恐れがあるんですよね。
実際、サファイアはこの台詞をどんな心持ちで言っているかというと、誰よりも成熟した精神のもと、自分の経験、演奏技術についての自信を語っているのです。
そのため、劇場版ではイントネーションを少し変え、サファイアの普段は見せない芯の部分をわかりやすく表現している、とこういうわけなんです。
(「でーす」よりも「ですー」の方が比較的これからの演奏への覚悟が真剣味を増してくると思いません? 俺はそう思った)